NOIR(ノワール) そして小池一夫

どんなもんだろうか?という程度で見始めたら「ローゼンメイデン」にハマッたオレは、
同時にARI PROJECTの音楽にもハマッたのである。
様々なアルバムを聴いているうちに何ヴァージョンもある「コッペリアの柩」
という曲が気になってしまったのだ。
その「コッペリアの柩」こそ「NOIR」のオープニングテーマだったのだ。
01年に放送されたというから、なんだかんだ6年ぐらい前の作品である。
正直いってタイトルさえ知らなかったし、さほどの期待もしていなかったのだが、
これほど楽しめるとは世の中にはまだまだ隠れた名作があるものだ。
主要登場人物は女子高生夕叢霧香とパリジェンヌのミレイユ・ブーケ。
とはいうものの彼女たちが魔法を使うこともなければメカに乗ることもない。
アニメ手法としては地味過ぎるぐらいに拳銃で殺し屋をやっているだけなのだ。
殺しを「仕事」といってのける部分には「必殺」シリーズの影響も見えるが、
ストーリーが進むにつれ彼女たちがどのようにして殺しのエキスパートになったか?
などが明かされてゆく。この展開は明らかに小池一夫作品のノリである。
「子連れ狼」に代表されるように小池作品に刺客あるいは殺し屋は実に多い。
奇想天外な手腕で窮地を脱出し、刺客をやってのけるというパターンだ。
オレは元来、梶原一騎のマニアであったが、梶原にハマればハマるほどに、
一方の劇画原作の大御所小池一夫作品にも傾倒していた時期がある。
むしろ作品の完成度は梶原よりも小池の方が高いとも思っていた。
「NOIR」に登場するイタリアンマフィアや台湾黒社会など、
「クライング・フリーマン」「傷追い人」など小池作品の黒社会の描き方と
ダブる部分もある。しかし確実に「NOIR」のオリジナル世界がある。
それは第1回のサブタイトルにある「黒き手の処女(おとめ)たち 」である。

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