ローゼンメイデンはなぜ面白いか?

前のブログで「ローゼンメイデン」には時代が反映されていた…と書いたが、
まず、その最大の特徴は主人公のジュンだったのではないか?と思った。
引きこもりという設定も今時ならではだが、内弁慶で
ドジでお人よしのお姉さんには威張り散らすという、実は非常にムカつく性格なのである。
例えば梶原一騎などが絶対には主役に据えないキャラクターであり、
「どらえもん」ののび太よりの頼りなさとも、ちょっと違う。
狂気を秘めているという点では「エヴァンゲリオン」の碇シンジも同様だけど、
桜田ジュンの場合は、もっとリアリティがある存在だったりする訳なのだ。
要するに、これまでのマンガ、劇画、アニメ世界に於いては、
主人公を取り巻く一人という形で描かれるべきキャラクターであり、
例えば勉強はできないがスポーツ万能の主人公との係わり合いの中で、
そのキャラクターも精神的に成長してゆくという類のキャラクターだったのではないか?と思う。
物語の進行上、ジュンも僅かに成長はするのだけれども、
まぁ大した進歩はしないというのが、これまた冷酷なほどにリアルだったのである。
彼を取り巻くドール達が荒唐無稽にマンガ&アニメ以外にありえない存在だったため、
実に特殊なポジションで「ローゼンメイデン」が語られる訳だが、
ジュンの存在は実におっかないキャラクターなのである。
しかしながら引きこもりなどという状況が何らかの事件をきっかけに改心できるほど、
コトは単純じゃなかったりするのが現実なのだ。
ましてや、こうしてブログなどを簡単にもてる時代でもある。
オレだって桜田ジュンになってしまう可能性はかなり秘めていると思える。
それこそオレは何時間もパソコンの前に座ってyou tubeで「ローゼン」を
鑑賞してしまったのだが、そのオレの姿こそ
オレの中に存在する桜田ジュンだった…という合わせ鏡のような作品だったのだ。

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